seitai-atlas's Blog

主に上部頚椎、骨盤の調整をしています。
日々感じた技術的な問題を書いていきます。
同業者の方の意見も歓迎します。
「あんま、指圧、マッサージ」免許証所持。
住所 岐阜県中津川市
電話 0573-72-3500

マニュアル セラピイ イン チルドレン

NO 2
The Biomechanics of the Occipito-Cervical Junction in Newborn
新生児における後頭骨ー頚椎(アトラス)結合(関節)の生物力学


MRI等の技術によってこの10年間、中枢神経発達に関する理解が深まった。
1000以上の画像検討によりアトラスと後頭骨で作る関節面の前後の角度に
ついて分かった事がある。
誕生直後は後ろから見て平行に近い角度にだったのに
一年の間に前方が狭まった角度に変化していた。
これは何を示すのかというと、頭の動きが大きくならないように固定する為と
思われる。
後頭骨ー頚椎関節が不安定とされる他の理由は
頭の重さが他の部分より大きい、又それらをコントロールしている筋肉は
成長してからより非常に弱い。


誕生後1ヶ月は後頭骨(関節)は非常に傷つきやすい。
1 後頭骨ーアトラス関節の制限(固定)が不十分
2 頭と胴体を結び、固定する筋肉の活動が不十分
3 それらをコントロールする中枢神経の発達が不十分
の理由による。


(以下、意味が不明)
新生児が頭の位置を制御出来ないならば、聴覚や視力に影響する。
興味あるものに焦点が合わなかったり、聞くことに注意を集中することを
困難にする。(?)

マニュアル セラピイ イン チルドレン

http://www.jmptonline.org/article/S0161-4754%2805%2900055-2/fulltext
の翻訳を開始します。
NO1
The Special Situation During the First Year



新生児は色々な点で大人や、少し大きな子供と違っている。脳の重さは誕生時400g(1年で急速に増え、1000gとなる)で中枢神経は小さく、軽い。さらに人間らしさを作る前頭葉は有髄化されていないし、2才までは適切に活動していない。そして10代まで成長する。つまり、生まれた直後には脳は完成されていない状態で誕生後発達するということ。その時点で脊柱や小脳が影響する。よって上部頚椎の位置がズレている事が、脳の発達に重要な影響を与える。特に、前頭葉の発達が遅れることはADHD等の発達障害に関係しているのではないかと書いている。又、それならば上部頚椎のズレを治療することで様々な障害を改善することができるのではないか?と思われる。


赤ちゃんの脳は完成された状態で生まれてくるのではない。
人間の脳を母体で完成させてしまうと大きすぎて
出産が困難になるので
未完成のまま生まれてきて
誕生後数年かけて、完成されるそうです。
その間に後頭骨・アトラス(頚椎1番)関節に大きなズレがあると
脳の発達、特に前頭葉の発達に悪影響を及ぼす事がある
とのことです。

アトラスの触診

アトラス、アキシャスの触診は最初、立位で行います。
この時はAXの棘突起と横突起を触診しますが、
横突起の後方変位が参考になります。
ATとの関連がありますので、それを意識します。
次に仰臥位(仰向け)で触診します。
ATの変位は横方向、前方向、後横方向を意識します。
例えば AT-LEP の時、AT-RAとなっている場合があります。
この場合、AT-RAを治療するとAT-LEPも改善する場合が多いです。

この時右腰が硬くなり、右足が短くなっており、

立位では右半身の筋肉の緊張により右肩が下がっています(脊柱はC型)。

尚、これは一つのケースであり一人一人微妙に違っています。

治療後は、腰筋の緊張が少なくなったか確認します。